胚移植とその方法

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受精後、胚は分割を重ねます。それぞれに分割するスピー・ドは違いますが、基準として、翌日の培養初日には雌雄前核、二日めに四分割、三日めに八分割、四日めに桑実胚、5日めに胚盤胞(へと変化を遂げていきます。

医療機関から指定された移植日当日、まずはその日に移植ができるかどうかを確認します。受精はしても、胚が途中で分割をストップした場合は、その時点で治療が終了となるからです。

分割が確認でき、子宮内膜(月経とともに体外に排出される内膜組織)の厚さを確認してから移植となります。カテーテル(治療用の管)に胚を入れ、超音波で子宮内を確認しながら、胚を慎重に移植します。

移植が終わると一時間ほど安静室で休み、出血などがなければ、その日の胚移植は完了です。

多胎妊娠(二人以上の胎児を同時に妊娠すること)のリスクが高い35歳未満の初回治療周期では、移植胚数を原則として一個に制限されています。また、良好胚盤胞を移植する場合は、必ず一胚移植と決められています。二回め以降の四十歳未満の治療周期では、移植胚数を原則として二個以下と決められています。

採卵で移植数を上回る卵子が採れた場合、受精・分割後に凍結保存となります。また、子宮内膜が薄い場合は、胚移植はキャンセルとなり、胚は凍結保存され、翌月以降、子宮内膜の状況を見てからの移植となります。

移植の方法は、前述した分割胚移植のほかに、胚盤胞移植、二段階移植、経筋層的胚移植法(埋め込み法)、ZTIFT法(接合子卵管内移植)、GIFT法(卵管内配偶子移植)などがあります。

【胚盤胞移植】
通常、二~八分割胚を移植しますが、それをさらに培養し、受精確認から5~6日めまで培養した胚盤胞と呼ばれる胚を移植する方法です。胚盤胞まで達した胚は着床率(受精卵が子宮内膜に定着する率)が高いといわれていますが、胚は分割が進むにつれ、生き残る確率が減少するため、移植がキャンセルとなる場合も多くあります。胚盤胞移植は、卵管に異常がある人、分割胚移植を複数回行っても妊娠に至らない人が適応となります。

「二段階胚移植」
同じ周期で二回移植を行う方法です。最初に受精二日後に分割期胚を一個移植し、引き続き五日めに胚盤胞を一個移植します。最初に初期胚を移植することで、「子宮内で生きていこうとする力」を利用して子宮内膜が胚を受け入れようとする状態にし、次に移植された胚盤胞の着床率を高めようとする工夫が二段階移植です。

【経筋層的胚移植法】
埋め込み法という別名のため誤解されがちですが、膣から特殊な針を刺し、子宮の筋層の内側にある内膜に少量の培養液とともに胚を移植します。内膜に直接胚を埋め込む方法ではありません。チューブを使って移植する迦常の胚移植法である経頚管胚移植法が困難な場合に用いられることがあります。

【Z-FT法】
採り出した卵子と精子を体外で合わせ、受精を確認したのち、腹腔鏡により卵管内に胚を移植する方法をいいます。Z1FT法を行う場合、少なくとも片方の卵管が正常である人に適応されます。

【G-FT法】
GIFT法では体外での受精は行いません。採り出した卵子と精子をまぜ合わせ、そのまますぐに卵管内に腹腔鏡により移植する方法です。ZIFT法同様、少なくとも片方の卵管が正常である人に適応されます。卵管内で受精・分割するため、自然妊娠の過程に近い移植方法となっています。

なお、最近では、Z1FT法とGIFT法はあまり行われていません。

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  1. 胚移植とその方法
    受精後、胚は分割を重ねます。それぞれに分割するスピー・ドは違いますが、基準として、翌日の培養初日には雌雄前核、二日めに四分割、三日めに八分割、四日めに桑実胚、5日めに胚盤胞(へと変化を遂げていきます。
  2. 採卵当日から受精確認まで
    採卵が終わって四~五時間後に卵子が入った媒精(精子と接触させること)用培養液の中に精子を入れて媒精し、体外受精を行います。媒精精子濃度は培養液中の精子濃度が10万~40万/mlになるように調整します。
  3. 完全自然周期採卵法
    完全自然周期採卵法は、排卵誘発剤を使わずに自然のままに卵胞を育てて体外受精を行う方法です。
  4. アンタゴースト法
    アンタゴニスト法とは、GnRHアンタゴニスト製剤を用いて卵胞を育て、採卵する方法です。
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    低刺激法とは、作用のおだやかな排卵誘発剤であるシクロニフェル製剤やクエン酸クロミフェン製剤などを服用するか、クエン酸クロミフェン製剤十単位数の少ないhMGを二~二回注射して卵胞を少数つくる方法です。
  6. ショートブロトコール法
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  7. ロングブロトコール法
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  8. 自分に合った卵子の育て方を探そう
    体外受精、顕微授精を行うためには、まず卵胞をつくることから始まり、そして採卵となります。卵子の育て方には、大きく分けて自然周期を用いて育った一個の卵子を採取する方法と、薬を使って複数の卵胞を育て、複数の卵子を採取する方法(卵巣刺激法)の二種類があります。
  9. 顕微授精とは
    顕微授精とは、顕微鏡下で一個の精子を卵子の中に送り込み受精させる方法で、採卵までの過程と移植の過程は体外受精と同様です。重度の受精障害で、これ以外の治療によっては妊娠の見込みがないか、きわめて可能性が低いと判断される場合、顕微授精が適応されます。
  10. 体外受精とは
    体外受精とは、体内で行われる受精を体外、つまりシャーレの上で行い、受精卵を子宮内に戻すことをいいます。体外受精・胚移植法のことを一般的に「体外受精」と衣現しますが、卵子を採り出したのち、受精操作を行い、受精した卵子(胚)を子宮に戻すことから、正式には「体外受精・胚移植法」と呼ばれています。
  11. 人工授精について
    人工授精とは、採取した男性の精液を人工的に女性の子宮に注入することをいいます。少しでも多くの精子を受精の場所である卵管膨大部(卵管の入り口付近)に近づけることが目的です。

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